2019.08.02 /

フジジュンのROCKどげん?10

 

(敬意を込めて敬称略)

フィフティーズロカビリーR&Rの続き。PART 2

 

CARL PERKINS / THE ORIGINAL

JERRY LEE LEWIS / THE ORIGINAL

 

サンレコードには重要人物がまだいます。

 

カールパーキンス。1932年テネシー州レイクシティ生まれ。

エルヴィスの1ヶ月後にデビュー。

白人貧困層出身で黒人音楽を聴いて成長するなどエルヴィスと似ているカールですが

違うところがあります。ギターが上手いのです。ギター大好き。故に歌がやや弱い。

歴史的名曲「BLUE SUEDE SHOES」の作者。ビートルズがカヴァーした「MATCHBOX」もカールパーキンス。

 

ジェリーリールイス。1935年ルイジアナ州フェリディ生まれ。

ジェリリーはピアニスト。傲慢で自惚れ屋。

演奏中ピアノを壊したとか14歳の又従姉妹?と結婚するスキャンダルなど破天荒伝説がありますが

伝記映画「グレートボールズオブファイヤー」ではいい感じに描かれていました。

その歴史的名曲「GREAT BALLS OF FIRE」の作者。

他にも「WHOLE LOTTA SHAKIN’GOIN ON」など曲は多彩。

「HIGH SCHOOL CONFIDENTIAL」好きです。

 

 

EDDIE COCHRAN / SINGLES ALBUM 20 GOLDEN TRACKS

エディコクラン、1938年オクラホマシティ生まれ。カルフォルニア育ち。

ギター好き少年。カントリー系デュオグループで音楽活動をしていたが

1955年ダラスでエルヴィスを見てロックンロールの道へ。

1958年「SUMMERTIME BLUES」がヒット。

1960年イギリス公演途中に車で事故死。享年21歳。

 

ロカビリー系の中で一番好きです。キャッチーでカッコイイ曲ばかり。

サマータイムブルースの他「C’MON EVERYBODY」「TWENTY FLIGHT ROCK」

「SOMETHING ELSE」この4曲は特にいい。

エディはギターもうまい、甘すぎない精悍な顔立ちもいい。

編曲も自らやっていたという若き天才。大きな成功をつかむ直前に事故死。

死んでなかったら大化けしているはず。

そんな伝説的な人だからロック系の人達に愛され続けているのでしょう。

エディコクランのカヴァーやたら多いです。

 

 

JOHNNY BURNETT / THE ROCK & ROLL TRIO

ジョニーバーネット、1934年メンフィス生まれ。

エルヴィスと同じ学校、同じ職場で音楽も好きだったが

サンレコードとの縁はなく、数年後ニューヨークでやや芽が出る。

しかしヒットは続かず30歳の時、船で不運の事故死。

スーパースターになっていくエルヴィスをどんな思いで見ていたのか。複雑ですよね。

ジョニバネ、かっこいい曲あります。

「ROCK BILLY BOOGIE」「LONESOME TRAIN」「TRAIN KEPT A ROLLIN’」

必殺の3曲!!

 

 

BUDDY HOLLY / LEGEND 1936-1959

バディホリー、1936年テキサス州ラボック生まれ。

1955年エルヴィスの前座に出演。本格的にロックンロールの道へ。

1957年デビュー。順調にヒットを飛ばす。

1959年、飛行機事故死 享年22歳。

思いついた順番に書いているだけですが3人続けて事故死ですね。

車、船、飛行機。R.I.P.

バディ首ふり人形。手首とギターが外れていたので接着剤で修復。

 

バディホリーの伝記映画があります。

「BUDDY HOLLY STORY」1979年スティーブラッシュ監督。

ゲイリービジー主演。バックバンド、クリケッツとの関係や

白人として初めてアポロシアターに出演するシーンなど描かれています。

バディの特徴は何と言っても「メガネ」。それと一度聞けば覚えるキャッチーなメロディです。

「PEGGY SUE」「WORDS OF LOVE」「NOT FADE AWAY」「IT’S SO EASY」

「THAT’LL BE THE DAY」「HEARTBEAT」「EVERYDAY」など好きな曲を書いたらキリがない。

素敵な曲ばかり。元祖自作自演の人。

バディをリスペクトするポールマッカートニーは

バディの著作版権を全て買い取って管理されています。

ちなみにカールパーキンスの版権もポールが持っています。ちょっといい話。

 

 

LITTLE RICHARD / HERE’S LITTLE RICHARD

リトルリチャード。1932年ジョージア州メイコン生まれ。本名リチャードペニマン。ゴスペル出身。

リトルは小さいからではなく14人兄妹の末っ子だから。貧困家庭。子供の頃から通りで歌って小銭稼ぎ。

そのお金でピアノのレッスンをする。ファッツドミノ、ルイジョーダン、ロイブラウンの影響大。

1951年デビューですが、

全国区になったのは1955年スペシャルティレコード「TUTTI FRUTTI」から。

同年代のロカビリー系、R&R系、R&B系、全てのミュージシャンに衝撃を与えたと思います。

凄まじいエネルギーですから。

 

想像ですが

ロックンロールの歴史上「TUTTI FRUTTI」がいろんな事象を誘発したのではないかと思います。

プレスリーの腰振り事件(1956)も、ジェイムズブラウンのリズム化も、

ジェリーリーのGREAT BALLS OF FIRE(1957)の出現も。

実際はいろんなものが融合してロックンロールは変化して行ったのだと思いますが、

こういうことを思わせる魔力がこの人にはあります。

強靭な生命力があって突き抜けていて、どこにも迎合しない。

ロックンロールの申し子。

ゴスペル出身だから歌もすごい。声もでかい。他にも歴史的ロックンロール名曲があります。

「SLIPPIN AND SLIDIN」「LONG TALL SALLY」「RIP IT UP」「JENNY JENNY」

「LUCILLE」「KEEP A KNOCKIN’」「GOOD GOLLY MISS MOLLY」

強烈なナンバーばかり、ヤバイ。

爆発力は誰にも負けませんが時代の空気を読んだり合わせたりは苦手です。

 

 

LARRY WILLIAMS / SPECIALTY PROFILE

ラリーウィリアムズ、1935年ニューオリンズ生まれ。

西海岸でR&B歌手のバックバンドで修行。リトルリチャードと同じスペシャルティレコードからデビュー。

ラリーはニューオリンズ出身のピアニストだから楽しいロックンロールが多いです。

しかしこれが隅に置けないロックンロール重要曲ばかり。

「BONY MORONIE」「JUST BECAUSE」「SHORT FAT FANNIE」はニューオリンズ風味のラリー節。

「DIZZY MISS LIZZY」「BAD BOY」「SLOW DOWN」はビートルズがカヴァーしました。

「SHE SAID YEAH」はストーンズがカヴァー。

本来ならもっと評価されていいと思いますが、やや残念な知名度。

 

 

DON AND DEWEY / SPECIALTY

ドン&デューイ。

ドンシュガーケインハリス、デューイテリー、二人とも1938年ロスアンジェルス生まれ。

コーラスグループから二人で独立。ロックンロールデュオに変身。

リトルリチャード、ラリーウィリアムズを手本にして一気にヒットチャートへ。

勢いあります。「KOKO JOE」「JUSTINE」「JUNGLE HOP」など

痛快、愉快!胸がすくような弾け方。特にJUSTINEは掛け合いだから更に疾走感が増す。

 

 

EVERLY BROTHERS / HEARTACHES & HARMONY (RHINO CDBOX)

エヴァリーブラザーズ。ドンエヴァリー1937年、フィルエヴァリー1939年生まれ。

このシリーズに入れるか迷いましたがロカビリーR&R周辺という事で入れました。

ポピュラー色が強いですがいい歌ばかり。うっとりする名曲多数。

50年代のキラキラした不滅のメロディ。ハーモニーも天下一品。

「DEVOTED TO YOU」「BYE BYE LOVE」「ALL I HAVE TO DO IS DREAM」

「TAKE A MESSAGE TO MARY」「LET IT BE ME」「CRYING IN THE RAIN」

「MAYBE TOMORROW」「WAKE UP LITTLE SUSIE」など

エヴァリーフェイバリットソングを書き出したらあっというまにこの数。

 

 

ROBERT GORDON / WITH LINK WRAY 1977

ここからはロカビリー文化を継承する人たち。

ロバートゴードン。1947年メリーランド州ベセスダ生まれ。

70年代ニューヨークのパンクバンドから独立して根っから好きだったロカビリースタイルでソロに転身。

サポートするギタリストはロックンロール鬼ギターのリンクレイおじさん。

ジャケット写真が50年代ぽくて素敵です。

内容はアップテンポからスローまで全グッド。

エディコクランの「SUMMERTIME BLUES」カヴァーあり。

 

STRAY CATS / STRAY CATS 1981

ストレイキャッツにはいろいろ思い出があります。音を聴くと高校時代にタイムスリップしてしまう。

裏ジャケの灰皿&ラッキーストライク、革ジャン&リーゼント、それにライブ写真。

想像を掻き立てられるレイアウト。ロック少年たちの心を鷲掴みです。

 

2014年ブライアンセッツァーオーケストラ 渋谷公会堂、見に行きました。

お客さんたちのロカビリーファッションも一見の価値あり。

ストレイキャッツもエディコクランの「JEANIE JEANIE JEANIE」カヴァーしています。

 

 

その昔、福岡の新天町地下に「はちや」というフィフティーズショップがありました。

福岡に行く時は必ず立ち寄ってクリームソーダ関係のグッズとかTシャツとかよく買っていました。

親不孝通りの奥にもイエローサブマリンってお店もあって、、、、あ〜懐かしい昭和時代。

最終の高速バスに乗り込みウォークマンに自分で作ったストレイキャッツのベストを入れる。

眩しい天神の街を出発してストレイキャッツが終わる頃には

誰もいない薄暗い佐賀駅バスセンターに到着。ちょっとだけ寂しい気持ちになる。

 

ストレイキャッツでタイムスリップ。

 

社長とわたしシリーズ。瓦そばがあるから山口ロケ?

オカケンとわたし。マンチェスターユナイテッドユニフォーム! 98年−00バージョン。ダブルギグス!ウェールズ時代。ちなみにGL敗退w。