月レコというレコードDJイベントを始めました。
月曜日に開催するので月曜レコード倶楽部。
シンガー&ナレーターの野口ジュンちゃんを招いて
じゅんちゃんが部長で私が部員。
部長にいろんな音楽をプレゼンするという設定です。
場所は中洲の春吉バルCLUTCH。美味しい食事とお酒を嗜みながら
アナログレコードで音楽を楽しむ会。
というわけで月レコ過去2回分の内容をざっくり紹介します。
第1回はドゥーワップ特集。
主にドゥーワップ曲とカヴァー曲を中心に構成。
第2回はガールグループ特集。
ガールグループ曲の作者に焦点を当て
ゲフィン&キングチーム VS バリー&グリニッチチームに分かれて
紅白対抗歌合戦など。
DOO WOP 特集
MILLS BROTHERS / YOU TELL ME YOUR DREAM I’LL TELL YOUR MINE
ルーツオブドゥーワップコーナー。
キリスト教、讃美歌からゴスペルへ。
ゴスペルから街角のバーバーショップコーラスへ発展。
実際、実家が本当のバーバーショップだったミルズブラザーズ。
バリトンメインで上下にハーモニーがつき、
伴奏ギターはいるがベースパートコーラスはいない。
楽器の口真似は超一品。
1939年録音ですが新しい感じがします。不思議。
INK SPOTS / JAVA JIVE
ルーツオブドゥーワップ系、インクスポッツ。
マンハッタントランスファーのカヴァーでも有名な曲。
ジャイヴコーラス、イケてます。1940年録音。
約80年前の曲ですが新鮮。洒落てる。
SONNY TIL & THE ORIOLES / CRYING IN THE CHAPEL(1948年)
オリオールズあたりからドゥーワップスタイルを感じます。
この曲、最初の印象は元恋人の結婚式を教会で見て泣いたみたいな歌かと思っていたら全く違っていました。
(エルヴィスカヴァーヴァージョンでの出会い)
ドゥーワップカヴァー曲コーナー
RANDY & THE RAINBOWS / DENISE
BLONDIE / DENISE
オリジナルはホワイトドゥーワップの
ランディ&レインボウズ(1963年)
この曲を選ぶブロンディのセンスの良さ。(1977年)
原曲のリズムもいいが更にブロンディヴァージョンは跳ね方が
冴えている。
ZODIACS / STAY
BRUCE SPRINGSTEEN & JACKSON BROWNE / STAY
リーダーのモーリスウィリアムズいい曲書きます。
歴代一番短い全米ナンバーワンソング。(1960年)
ホリーズのカヴァーも有名ですが
こちらが好きです。
幸せなライブ空間が想像できる。(1979年)
CHORDS / SH-BOOM
DARTS / SH-BOOM
君と一緒になれば夢のような人生という内容の
オリジナルはニューヨークのコーズ。(1954年)
カヴァーするのはイギリスのダーツ。(1980年)
ムーングロウズのSINCERELYのコーラスから入るところが
なんともおしゃれ。しかも原曲よりスローダウンしているところも
いい。
TYMES / SO MUCH IN LOVE
THIMOTY SCHMIT / SO MUCH IN LOVE
山下達郎 / SO MUCH IN LOVE
タイムズの原曲(1963年)よりティモシーシュミット版が有名かも。
私もティモシー版(1982年)でこの曲を知りました。
その後、山下達郎先生のON THE STREET CORNER2(1986年)のヴァージョンを聞きました。
ON THE STREET CORNER2の解説には音楽雑誌?でティモシー版の批評に
「山下達郎もびっくりの一人多重録音」と書かれていたのを見て、
触発されこの曲を取り上げたと書かれていました。
ON THE STREET CORNER2の解説には書かれていませんが
触発されたという言葉の奥には
「このくらいでびっくりなんかしねーよ!バカヤロー!ふざけんじゃねー!
俺がやったらもっと上手くやるぜ!耳かっぽじーて聞いとけや!」
というような山下先生の言葉が私には感じます。
山下先生ヴァージョンを大音量で聴くと鳥肌ヤバイ。
COASTERS / ZING WENT THE STRINGS OF MY HEART(1958年)
TRAMMPS / ZING WENT THE STRINGS OF MY HEART (1972年)
ベースパートが主メロを歌うの好きです。たまらんです。
なるほどザワールドのテーマ曲(このヴァージョンではないが)
でも有名なトランプス版も気持ちいい。
RAVENS / DADDY ROLLIN’STONE (1962年)
JOHNNY THUNDERS / DADDY ROLLIN’ STONE (1978年)
レイヴンズ、ジミーリックスの低音声は格別。
エルヴィスの曲提供で有名なオーティスブラックウェル作。
どちらのヴァージョンも理屈抜きにかっこいい。
ガツンときます。
MOONGLOWS / SINCERELY
MOONGLOWS / SINCERELY
1954年の曲を自ら1972年にセルフカヴァー。
ニューヴァージョンの途中で演奏をやめ、ファンキーなテイストになるところがグッとくる。
CADETS(JACKS) / STRANDED IN THE JUNGLE(1956年)
NEW YORK DOLLS / STRANDED IN THE JUNGLE(1974年)
ジャングルものの中でも一際目立つ楽曲。
楽しくてかっこいいニューヨークドールズヴァージョンはいつ聞いても
ウキウキする。プロデューサーはシャングリラス、リーダーオブザパックの
シャドウモートン。サウンドエフェクトの派手な使い方に共通点あり。
CAPITOLS / COOL JERK (1966年)
REVILLOS / COOL JERK(1980年)
超高速にヴァージョンアップしたレヴィロス版もいいが
ファンキーなキャピトルズ版も捨てがたい。
MARVELOWS / I DO (1965年)
J GEILS BAND / I DO(1982年)
大好きなJガイルズバンドがカヴァー。
モンキーアイランドのスタジオヴァージョンではなく
SHOWTIMEのライブヴァージョンがおすすめです。
DRIFTERS / UNDER THE BOADWALK (1964年)
TOM TOM CLUB / UNDER THE BOADWALK(1982年)
ドゥーワップの名門、ドリフターズソングをテクノに。
かわいくてセンス良くてちょっとツンデレな感じのトムトムクラブ。
REGENTS / BARBARA-ANN
BEACH BOYS / BARBARA-ANN
WHO / BARBARA-ANN
オリジナルはリージェンツ。(1961年)
バーバラアンとはメンバーの妹さんの名前だそうです。
ビーチボーイズ版はペットサウンズの前作PARTY(1965年)から。
青空、サーフィン、女子とのパーティを音に具現化。
このLP大好きです。たぶんこのビーチ・ボーイズ版を聞いて
やったであろう翌年のフー版。(1966年)
曇り空のロンドンで録音。(私の想像)
キースムーンメインヴォーカル?がいい!
FAIVE KEYS / GLORY OF LOVE
TERRIFIC PETERS SISTERS / GLORY OF LOVE
1936年のベニーグッドマン曲をファイブキイズが
ドゥーワップスタイルにアレンジ。(1951年)
ジャズヴォーカル系ピーターズシスターズ版は
軽快に跳ねるリズムで全く違う趣に。お見事。(1961年)
ドゥーワップミニコーナー
PENGUINS / EARTH ANGEL (1954年)
LITTLE ANTHONY & IMPERIALS / TEARS ON MY PILLOW(1958年)
ほぼほぼ同じバックコーラスで主メロが違う名曲二つ。
どちらも素晴らしい楽曲。
どちらかを選べとなると、、う〜ん、ペンギンズかな。
EDSELS / RAMA RAMA DING DONG(1961年)
MARSELS / BLUE MOON(1961年)
ドゥーワップに多い意味のないかけ声?
ナンセンスシラブルと呼ばれるものを使った曲をふたつ。
エドセルズは強烈。ど頭からかけ声がきます。
マーセルズは白黒混合チーム。1934年のスタンダード曲を元ネタに
こちらも、ど頭からかけ声かませます。
MOONGLOWS/MOST OF ALL(1955年)
FLAMINGOS/I’LL BE HOME(1955年)
HEARTBEATS/THOUSAND MILES AWAY (1956年)
SHEP AND THE LIMELITES/DADDY’S HOME(1961年)
ドゥーワップの中で大好きなリードヴォーカル3人を。
何と言ってもまずはムーングロウズのボビーレスター。
リーダーでテナーのハーヴィフークァあってのボビーだと思いますが
ふくよかで深みのあるバリトンヴォイスは素晴らしい。
コーラスチームワークも天下一品。
フラミンゴズ二代目リードのネイトネルソンは唯一無二。
ナチュラルファルセットでドリーミー。ただならぬ浮遊感。
ハートビーツ、シェップ&ライムライツのジェームズシェパード。
声が好きです。粘りがあって甘い感じ。引き込まれます。
ウキウキノリノリ曲で白黒ドゥーワップ対決
FRANKIE VALLI & THE FOUR SEASONS / SHERRY(1962年)
DION & THE BELMONTS / RUNAROUND SUE(1961年)
DANNY & THE JUNIORS / AT THE HOP(1958年)
DIAMONDS / LITTLE DARLING(1957年)
白組は映画ジャージー・ボーイズで一気に再ブレイク?の
フランキーヴァリ&フォーシーズンズ。この歌い方、この声、
追随を許さない。じっくり聴くと神業。
そしてディオン&ベルモンツとダニー&ジュニアーズの
キャッチーすぎる名曲二つ。
白組最後はダイアモンズのリトルダーリン。
グラディオラス時代のモーリスウィリアムズ作を搾取?
出来はいい。
HOLLYWOOD FLAMES / STROLLIN’ON THE BEACH(1958年)
TURBANS / IT WAS A NITE LIKE THIS(1956年)
VOLUMES / I LOVE YOU(1962年)
対する黒組チームはスペシャルティレコード所属の
ハリウッドフレイムズ。そしてフィラデルフィアのターバンズ。
最後は大好きなヴォリュームズの曲。
ラストのハミングコーラスは絶品。
白黒各チームの名曲をもう1曲ずつ。
SKYLINERS / SINCE I DON’T HAVE YOU(1959年)
FIVE SATINS / IN THE STILL OF THE NITE(1956年)
スカイライナーズの失恋ソング。あなたを失ってどげんもこげんもならんばいという大名曲。
ファイブサテンズは夜の静けさの中で君を抱いた、、
うっとりする永遠のラブソング。こちらもドゥーワップ名曲。