つづき。
月レコ GIRL GROUP 特集
CHANTELS / MAYBE(1958年)
BOBBETTES / MR.LEE(1957年)
TEEN QUEENS / EDDIE MY LOVE(1956年)
ドゥーワップからの流れで
50年代のガールグループ初期、好きな3グループを。
ドゥーワップ周辺のガールグループでは一番有名なシャンテルズ。
きっと手をつないだら私を好きになってくれる、
きっとキスしたら私を好きになってくれる
少女願望ソングのメイビー。
ボベッツはハーレムのキュートな5人組。
ミスターリー先生の歌。シャウトも可愛い。
ティーンクィーンズはL.A.、CADETSのメンバーの妹さん。
いつ聞いてもいい歌。
50年代後半から60年代中盤(ビートルズ出現前)までがガールグループ全盛期だと思います。
1963年あたりがピークか。
ブリルビルディングサウンド時代。
ヒット曲を量産体制するシステム。
活躍したソングライターチームもたくさんいます。
ジェリーリーバー&マイクストーラー、
バリーマン&シンシアウェイル、ポーマス&シューマンなど。
今回はその中から
ジェリーゴフィン&キャロルキングとジェフバリー&エリーグリニッチの
ふたつのチーム、ふたつの夫婦に焦点を当て、
ガールグループ作者別紅白対抗歌合戦形式で。
ゴフィン&キングチームを赤色でバリー&グリニッチチームを青色で表示。
CAROLE KING / IT MIGHT AS WELL RAIN UNTIL SEPTEMBER(1962年)
RAINDROPS / KIND OF BOY YOU CAN’T FORGET(1963年)
まずは本人対決。
楽しいことがあってもあなたはいない、気持ちのいい晴れた日なんていらない、
いっそ9月まで雨が降ればいいと歌うキャロルキング。
そしてデモ録音の女王と言われたエリーグリニッチが演じる
レインドロップス。
CHIFFONS / ONE FINE DAY(1963年)
FOUR PENNIES / WHEN THE BOY’S HAPPY(THE GIRL’S HAPPY TOO)(1963年)
ゴフィン&キングチームはシフォンズの代表的な歌。
バリー&グリニッチチームも同じシフォンズ(グループ名が違うが同じ)
どちらもごっつなキャッチーさ。
COOKIES / CHAINS(1963年)
DIXIE CUPS / CHAPEL OF LOVE(1964年)
ビートルズもカヴァーしたクッキーズのチェインズ。
レッドバードレーベル、ニューオリンズのディキシーカップス。
全米ナンバー1ソング。どちらも甲乙つけがたい出来栄え。
DUSTY SPRINGFIELD / SOME OF YOUR LOVIN’(1965年)
SHANGRI-LAS / LEADER OF THE PACK(1964年)
キャロルキング節炸裂のやや大人な歌。しみる。
ダスティスプリングフィールド の表現力もいい。
シャングリラスは独特な世界観。
プロデューサー、シャドウモートンの趣味か?
演劇要素もある「暴走族のヘッド」と付き合い始めた娘の話。
じゅんちゃんの第一印象はハイティーンブギ!(ナイス表現)
なかなか強引な設定の歌ですが面白い。
LITTLE EVA / LOCO-MOTION(1962年)
GRAND FUNK RAILROAD / LOCO-MOTION(1974年)
ゴフィン&キングのベビーシッターだったリトルエヴァに歌わせたら
あれよあれよと全米ナンバー1。
それをカヴァーしたグランドファンクも全米ナンバー1に。
トッドラングレンプロデュースが光ります。
単純だけどすごい曲。
EXCITERS / DO WAH DIDDY DIDDY(1963年)
MANFRED MANN / DO WAH DIDDY DIDDY(1964年)
エキサイターズ、ブレンダリードの伸びのある声がいい。
カヴァーしたのはイギリスの職人ビート集団マンフレッドマン。
こちらもリードヴォーカル、ポールジョーンズの歌が弾ける。
LAURA NYRO / UP ON THE ROOF(1970年)
CRYSTALS / DA DOO RON RON(1963年)
DARLENE LOVE / CHRISTMAS(BABY PLEASE COME HOME)(1963年)
ゴフィン&キングがドリフターズに書いた曲をローラニーロが
カヴァー。嫌なことがあったなら屋根に行こう。星空が励ましてくれるさ。
屋根に登ることがあまりない日本人にはやや理解しにくいですが
気分はわかりますね。
クリスタルズはバリー&グリニッチがフィルスペクターと組んでの看板スター。
これはダーレンラブではなくララブルックスがメインヴォーカル。
グリニッチの思いつき?メロディは出だしのつかみがすごい。
当たった瞬間ホームランなメロディ。
フィルスペクターの快進撃も勢いを増します。
自分の周りをガッチリ固めています。
アレンジャーのジャックニッチェ、エンジニアのラリーレヴィン 、
そして凄腕スタジオミュージシャン、レッキングクルーを従えて
ゴールドスタースタジオでの長時間録音。
史上最高?のクリスマスレコードも制作。
ダーレンラブの歌いっぷりもお見事。
BOBBY VINTON / HALFWAY TO PARADISE(1968年)
NICK LOWE / HALFWAY TO PARADISE(1977年)
ゴフィン&キングの隠れた名曲をミスター・ロンリーのボビーヴィントンとニックロウがカヴァー。
ニックロウ版は当時のイギリス、パブロックからパンクへ移り変わる空気を感じます。
RONETTES / BABY I LOVE YOU(1963年)
RAMONES / BABY I LOVE YOU(1980年)
フィルスペクターサウンドの完成形がロネッツでしょう。
言うことなしのバリー&グリニッチの名曲。
カヴァーはフィルスペクターファンでもあるラモーンズ。
プロデューサーもフィルスペクター 本人にお願いした
エンドオブセンチュリーから。
この年にラモーンズ初来日。
大博多ホール、見にいきました。めちゃ感激。電撃バップ状態。
高校2年の思い出。
SHIRELLES / WILL YOU LOVE ME TOMORROW(1960年)
CAROLE KING / WILL YOU LOVE ME TOMORROW(1971年)
ゴフィン&キングのラストソングは大大大名曲。
ガールグループソングの中で一番好きです。
明日になっても私を愛してくれているのかな、、、
朝になって星が見えなくなるように、気持ちも消えて行くのかな、、、
状況などは歌詞の中では触れられていませんが
この二人が付き合って長いのか、それとも浅いのか気になります。
シレルズのシャーリーが淡々と歌う姿も心を打ちますが
この大名曲を本人のつづれ織りの中でセルフカヴァー。
説得力と切なさが半端ない。やばいです。