2021.11.19 /

フジジュンのROCKどげん?#19-2

つづき。

 

月レコ GIRL GROUP 特集

 

CHANTELS / MAYBE(1958年)

BOBBETTES / MR.LEE(1957年)

TEEN QUEENS / EDDIE MY LOVE(1956年)

ドゥーワップからの流れで

50年代のガールグループ初期、好きな3グループを。

ドゥーワップ周辺のガールグループでは一番有名なシャンテルズ。

きっと手をつないだら私を好きになってくれる、

きっとキスしたら私を好きになってくれる

少女願望ソングのメイビー。

ボベッツはハーレムのキュートな5人組。

ミスターリー先生の歌。シャウトも可愛い。

ティーンクィーンズはL.A.、CADETSのメンバーの妹さん。

いつ聞いてもいい歌。

 

 

 

50年代後半から60年代中盤(ビートルズ出現前)までがガールグループ全盛期だと思います。

1963年あたりがピークか。

ブリルビルディングサウンド時代。

ヒット曲を量産体制するシステム。

活躍したソングライターチームもたくさんいます。

ジェリーリーバー&マイクストーラー、

バリーマン&シンシアウェイル、ポーマス&シューマンなど。

 

今回はその中から

ジェリーゴフィン&キャロルキングジェフバリー&エリーグリニッチ

ふたつのチーム、ふたつの夫婦に焦点を当て、

ガールグループ作者別紅白対抗歌合戦形式で。

ゴフィン&キングチームを赤色バリー&グリニッチチームを青色で表示。

 

 

 

 

 

CAROLE KING / IT MIGHT AS WELL RAIN UNTIL SEPTEMBER(1962年)

RAINDROPS / KIND OF BOY YOU CAN’T FORGET(1963年)

まずは本人対決。

楽しいことがあってもあなたはいない、気持ちのいい晴れた日なんていらない、

いっそ9月まで雨が降ればいいと歌うキャロルキング。

そしてデモ録音の女王と言われたエリーグリニッチが演じる

レインドロップス。

 

 

 

 

CHIFFONS / ONE FINE DAY(1963年)

FOUR PENNIES / WHEN THE BOY’S HAPPY(THE GIRL’S HAPPY TOO)(1963年)

ゴフィン&キングチームはシフォンズの代表的な歌。

バリー&グリニッチチームも同じシフォンズ(グループ名が違うが同じ)

どちらもごっつなキャッチーさ。

 

 

 

 

COOKIES / CHAINS(1963年)

DIXIE CUPS / CHAPEL OF LOVE(1964年)

ビートルズもカヴァーしたクッキーズのチェインズ。

レッドバードレーベル、ニューオリンズのディキシーカップス。

全米ナンバー1ソング。どちらも甲乙つけがたい出来栄え。

 

 

 

 

DUSTY SPRINGFIELD / SOME OF YOUR LOVIN’(1965年)

SHANGRI-LAS / LEADER OF THE PACK(1964年)

キャロルキング節炸裂のやや大人な歌。しみる。

ダスティスプリングフィールド の表現力もいい。

シャングリラスは独特な世界観。

プロデューサー、シャドウモートンの趣味か?

演劇要素もある「暴走族のヘッド」と付き合い始めた娘の話。

じゅんちゃんの第一印象はハイティーンブギ!(ナイス表現)

なかなか強引な設定の歌ですが面白い。

 

 

 

 

LITTLE EVA / LOCO-MOTION(1962年)

GRAND FUNK RAILROAD / LOCO-MOTION(1974年)

ゴフィン&キングのベビーシッターだったリトルエヴァに歌わせたら

あれよあれよと全米ナンバー1。

それをカヴァーしたグランドファンクも全米ナンバー1に。

トッドラングレンプロデュースが光ります。

単純だけどすごい曲。

 

 

 

 

EXCITERS / DO WAH DIDDY DIDDY(1963年)

MANFRED MANN / DO WAH DIDDY DIDDY(1964年)

エキサイターズ、ブレンダリードの伸びのある声がいい。

カヴァーしたのはイギリスの職人ビート集団マンフレッドマン。

こちらもリードヴォーカル、ポールジョーンズの歌が弾ける。

 

 

 

 

LAURA NYRO / UP ON THE ROOF(1970年)

CRYSTALS / DA DOO RON RON(1963年)

DARLENE LOVE / CHRISTMAS(BABY PLEASE COME HOME)(1963年)

ゴフィン&キングがドリフターズに書いた曲をローラニーロが

カヴァー。嫌なことがあったなら屋根に行こう。星空が励ましてくれるさ。

屋根に登ることがあまりない日本人にはやや理解しにくいですが

気分はわかりますね。

クリスタルズはバリー&グリニッチがフィルスペクターと組んでの看板スター。

これはダーレンラブではなくララブルックスがメインヴォーカル。

グリニッチの思いつき?メロディは出だしのつかみがすごい。

当たった瞬間ホームランなメロディ。

フィルスペクターの快進撃も勢いを増します。

自分の周りをガッチリ固めています。

アレンジャーのジャックニッチェ、エンジニアのラリーレヴィン 、

そして凄腕スタジオミュージシャン、レッキングクルーを従えて

ゴールドスタースタジオでの長時間録音。

史上最高?のクリスマスレコードも制作。

ダーレンラブの歌いっぷりもお見事。

 

 

 

 

 

BOBBY VINTON / HALFWAY TO PARADISE(1968年)

NICK LOWE / HALFWAY TO PARADISE(1977年)

ゴフィン&キングの隠れた名曲をミスター・ロンリーのボビーヴィントンとニックロウがカヴァー。

ニックロウ版は当時のイギリス、パブロックからパンクへ移り変わる空気を感じます。

 

 

 

 

 

RONETTES / BABY I LOVE YOU(1963年)

RAMONES / BABY I LOVE YOU(1980年)

フィルスペクターサウンドの完成形がロネッツでしょう。

言うことなしのバリー&グリニッチの名曲。

カヴァーはフィルスペクターファンでもあるラモーンズ。

プロデューサーもフィルスペクター 本人にお願いした

エンドオブセンチュリーから。

この年にラモーンズ初来日。

大博多ホール、見にいきました。めちゃ感激。電撃バップ状態。

高校2年の思い出。

 

 

 

 

 

SHIRELLES / WILL YOU LOVE ME TOMORROW(1960年)

CAROLE KING / WILL YOU LOVE ME TOMORROW(1971年)

ゴフィン&キングのラストソングは大大大名曲。

ガールグループソングの中で一番好きです。

明日になっても私を愛してくれているのかな、、、

朝になって星が見えなくなるように、気持ちも消えて行くのかな、、、

状況などは歌詞の中では触れられていませんが

この二人が付き合って長いのか、それとも浅いのか気になります。

シレルズのシャーリーが淡々と歌う姿も心を打ちますが

この大名曲を本人のつづれ織りの中でセルフカヴァー。

説得力と切なさが半端ない。やばいです。

 

 

 

 

RONETTES / BE MY BABY(1963年)

ELLIE GREENWICH / BE MY BABY(1973年)

何回聞いても、この曲の輝きは色褪せない。

ヴェロニカのちょい鼻にかかった歌声がこの曲に永遠のマジックをかけているような気もします。

オーラスはエリーグリニッチ本人によるセルフカヴァー。

 

じゅんちゃんの歌合戦採点は

バリー&グリニッチチームの勝利でした。